お墓の建て方

お墓はいつ建てればいいのでしょうか?

ご家族が亡くなった場合、四十九日や百か日、一周忌などの法要に合わせて建立します。四十九日までの七日ごとの法要は中陰供養といい、四十九日で満中陰として、亡くなった「霊」が「仏」になります。四十九日までにお墓を建てるのが理想ですが、実際は注文を受けてから約2ヶ月の日数がかかりますので、菩提寺がある場合はお寺さんと相談の上、日程を検討するのが良いでしょう。四十九日までに建てるように急がせて、高額な、また業者の言いなりのお墓を購入させるようなお店もあるので注意してください。

石によって吉凶があるのでしょうか?

基本的に、石の種類や色による吉凶は無いと考えています。現在、墓石には様々な色の石が使われています。その多くは海外から輸入されているものですが、昔は国内で採れる石でお墓を建てていましたので、カラフルな墓石は無く、多くは黒御影や白御影、グレーの墓石でした。また、石は重たく運搬が大変なので、基本的には近隣で採れた石で墓石をつくっていました。黒御影石が採れた東北地方では、多くの墓石が黒御影石でしたし、逆に白御影石が採れた地域では白御影石で建てられていました。もし、昨今墓相学者の言う通り、黒御影石が「凶」であるならば、東北地方にいる沢山の黒御影石のお墓の施主家は皆不幸だということになってしまいます。そのようなことは無いと思いますので、色による吉凶は心配しなくてよいでしょう。

仏教に沿ったお墓づくり

近年、霊園など、宗教色の薄い墓地では、実に様々な形や色、デザインのお墓が増えてきました。私達石材店も、そのような希望に応えられるように工夫を重ねています。
しかし、昔からのお墓の形には、きちんとした意味があります。
3段積みの一番上から、竿石は仏石と呼ばれ、天格、過去、人をあらわし、2段目の上台は人格、現在、動産、3段目の中台は地格、未来、不動産をあらわしています。
そして、竿石のおでこには、各宗派のしるし(梵字やお題目)を刻み、御本尊をお迎えします。このようにして建てたお墓が、亡き仏の供養の場となるのです。
ところが、ここ近年は、御葬儀は仏式で行うのにお墓だけが無宗教になってしまう家が増えています。最愛の御霊の供養のために、今一度お墓の意味を考えて建墓してみてください。

竿石の刻み方

  • 真言宗 おでこに大日如来の世界をあらわす梵字の「ア」
  • 浄土宗 おでこに阿弥陀如来をあらわす梵字の「キリーク」
  • 浄土真宗 「南無阿弥陀仏」のお題目
  • 日蓮宗 おでこに「妙法」、または「南無妙法蓮華経」のお題目
  • 天台宗 おでこに梵字の「ア」
  • 禅宗  おでこに円相「○」または「空」

詳しいことはお気軽にご相談下さい。

納骨堂の中は?

大切な御霊骨を安置する納骨堂は御影石でつくりましょう。お墓は大変高価なお買い物です。少しでも負担を減らしたいのは皆一緒だと思います。中には、少しでも安くなるように、囲い(外柵)の御影石を、安いコンクリートに変更する方がいます。更に、隠れてしまうからと、納骨堂(カロート)をコンクリートやブロックにしてしまう方もいますが、大切な御霊骨を納める納骨堂(カロート)は、耐用年数の長い御影石でつくりましょう。また、納骨堂(カロート)の底は、御霊骨をいつでも土に還せるように、コンクリートは打たずに土間にしておきましょう。

お墓の工事・お墓ができるまで

基礎工事

  更地(着工前)

基礎工事 

  床掘

基礎工事 

  砕石基礎

基礎工事 

  配筋

基礎工事 

  生コン打設

基礎工事 

  基礎完成

石組み 

  石材搬入

石組み 

  腰石アンカーボルト打設

石組み 

  腰石アンカーボルト打設

石組み 

  耐震ステンレス芯棒挿入

石組み 

  目地打ち

石組み 

  カロート内部

石組み 

  完成

石組み 

  完成